☆ ガイド巻 等 の 神秘 ☆

☆「ガイド巻き」等の『神秘』について…☆

2023年02月吉日

 

第1、「宇宙の神秘」を “想い” 感じながら…

釣りの状況に応じて、持ち歩いているカメラを使用して、この記事へつながる「バナー画像『月』の写真」を撮影しました。

✧どうです?クレーターの凹みまで撮れているのを見ていただけましたか?
(修練のように何枚も撮った中の一枚で、横長のズームに切り抜きました)

この写真=実は二万円で購入したカメラによるもので、撮影方法等を工夫したら “ ブレることなく ”まさかの 望遠画像 を撮ることができました。

✧“知恵”をしぼることや、“こだわること”の大切さを、この撮影を通して、いっそう感じました。
さらに「美しいアマゴ」も、もっともっと撮影していきたいと“ 想い ”ました。

 

第2、「自然の神秘」シンクロにまつわること…

少しづつ暖かくなってきました「愛知県春日井市」では「カワセミ」の姿を目にする頃です。
✧まさに「釣りシーズン到来」“ ワクワク ”します。

昨年は、釣行先で「ヤマセミ」にも会えました!!
その出会いの奇跡に感嘆し、目の前でホバリングしてくれた「神々しい姿」に目をうばわれました!!
✧こんど“逢えたら”「動画」に入ってほしいです。

(余談=当工房近くの『セミ川』⦅川名がないので勝手にそう呼んでます⦆は「護岸工事」で、カワセミの姿が減ってしまい…複雑な氣持ちです)

 

第3、「ロッドの神秘」について…

《 ガイド巻き等についての『本題』です 》

 

1、「パーツを付ける糸」
ロッドには「ラインを通すガイド」等を取り付けなくてはならなくて、それを巻き付ける糸があります。その糸の素材は様々ですが、「バンブーロッド」に用いられるのは「シルク」がほとんどです。ナカロッドのシルク糸に対するイメージは
◎他の糸より巻き圧が弱い=ブレの発生量が少なくて良い。
◎上質で上品・独特な質感、日本人の和的な感覚に響く。
などを「利点」ととらえています。

2、「巻き糸による張り上がり」
「巻き」のことを科学的に考えれば、当然の事かもしれませんが「人間が腰痛ベルトを付けると腰骨が立って楽になる」ように、「線巻」一本(線のように細い幅で巻かれた糸)を付けただけでも、竿の立ちが生じます。そんな「線巻」でも、付ける位置によっては、「ラインの飛び方」や「振り感」が大きく変化します。

3、「トップガイドをはじめ全パーツがブレを誘発」
固くて重みのある「パーツ」と「巻き糸」との相乗で、張りが強い部位ほど、弱い部分との落差が増して「持ち重り感やブレ」が、あらわになります。

✧特にフェルール部分が顕著なのですが、他所同様に「ブレ取り」をすれば「曲がりの波動はスムーズに行ったり来たり」してくれます。

4、「ブランクの 予研ぎ 」
各パーツの取り付けで生じる、ブランクの 立ち「贅肉」を、“ 事前に削いでおく手法 ”を、ブランクの 予研ぎ と呼んでいます。「パーツ」と「巻」による、張り上がりを 「スパイン面」と「ファイバーの研ぎ量」を “考慮 ”した上で行います。その作業の後、パーツを取り付けて“高精度”の「ブレを取り」を行なったりします。(☆販売モデルのクラスに応じて施します)

5、「ダンパーラップ」(こう名付けて呼んでます)
パーツを巻き付けた脇(際)の張りの落差が極端にならないよう(離れた位置に)「線巻」等を設けることがあります。その名の由縁は、〘電線〙が「微風振動」で破損しないように付けられる『ねじれ制振装置』からの発想です。同様に、竿に対しても「ブレを抑える手法」として「波動(力)の渋滞を“なだらかに”緩和」するイメージで行います。

6、「シグネチャーラップ」
「「何らかの意図をもってのオリジナルな巻き」」とナカロッドでは理解しています。グリップの上なんかに「象徴的装飾」として施されてるケースが多いと思います。巻き方によっては、「スエルバット効果」も期待できますが、「手の中から竿が立つ感覚」も変わってきます。(巻けば、張り上がりの作用は同様で、予研ぎ等の施術が望ましいこととなります)

7、「インターミディエイトラップ」
「「段巻き仕様」」にすれば、ガイドからガイドへの弱い区間(ブランクの部分)を補強することになり「ダンパーラップ」の意図からも「張り上がりの落差を緩和」することができます。ただ、段巻きとなると「線巻」の取り付け箇所が多いのと間隔が狭いので、一本づつの「予研ぎ」は困難であり、これを巻いた後の「ブレ取り」補正については、できないと考えたほうがいいです。

8、「ロッドに応じたバランス」
これまで、張り上がりについて書いてきましたが「短くて低番手のロッド」にはガイド巻きも最小限の幅に収めることができますが、「長くて高番手ロッド」の場合には、張りの強い広めの巻きを求められることもあります。とにかく「極意『バランス 意識 』を根本」として、どんなケースでも「ブレ取りの作業等」を含めた総合的な配慮手法を施すことが最高のロッドにつながると考え取り組んでいます。

9、「最後に…」
バンブーロッドは、様々なパーツを付けなければならないのですが、もし何も付けないブランクのみの作業だったなら、「スパインを適正に通す等の均衡作業」がとってもやりやすいです。もし「振り感」を最優先にされるのであれば、飾り巻き等の装飾は避けるのが良策なのです。シンプルなものほど「氣が行き届きやすく(見極)」ブレ取り等が、やりやすいので『脈竿』を最も適正に表現 しやすいのです。

 

✧以上で、今回の掲載は終わりにしたいと思いますが、前置き的な部分も含めて、バンブーロッドを楽しむ上での参考にしていただけたら幸いです。

ナカロッド 中島広喜