《 ☆ 押しカンナ・等について 》
2023年12月吉日
第1『押しカンナ』について
以前、こんなご質問を受けたことがあります。
Q、竹を削るときプレーニングフォームに傷が付きませんか?
A、これは、押しカンナの刃が削り台に引っかかり掘れませんか?というご質問で
(1)刃がプレーニングフォームと平行になるよう、こまめに直視で確認しながら削る。
(2)刃を最小限に出して薄く薄く削る。
(3)押しカンナ本体の刃出し窓が調節式であったなら「最小の開き具合」で竹を抉(えぐ)ってしまわないよう配慮する。
(4)カンナの接地面を、平滑面に研ぎ整えておく。
等の、ご回答をさせていただきました。
あまりにも当たり前の回答ではありましたが、最も大切重要なことなので、あえてお話しさせていただきました。
当方も同じ経験を経ておりますので「何らかのヒント」を、お持ち帰りいただき「ご自身で何かをつかんでいただきたい」との思いでした。
でも、プロの立場としてもっと「良策」があったのでは?と心に尾を引く出会いでもありました。
そんな中、お伝えすれば良かったと思えたことがあり、今回の記事に至りました。
その内容は〈前記(1)から(4)の続きとして〜〉
(5)カンナの刃先の両脇にある『角を丸めて』しまう。
というものです。
刃が切れるように研げば研ぐほど、角までも鋭く尖ってしまい「プレーニングフォームを容易に溝掘りしてしまう」ので、その竹を削るのには「必要がない角を丸く落としてしまいましょう」というものです。
誰でも氣づけそうなことではありますが、定石に縛られるほど流されてしまうことなので、あえて書かせていただきました。
(これこそ、ご自身で開拓お悟りしていただくべき楽しみの局所かもしれませんが、プロではない方へのご助言としては許されるものと思いました)
少し丸めるだけで快適性は変わります。丸める量は「好み」でいいと思います。丸める量が多ければ刃研ぎのたびに手を掛ける必要はなくなります。
☆良かったらお試しください。
(バナーボタンの写真は、あえて大きく丸めた刃先をズームしました。脇の刃は加工前のものです)
第2『お知らせ』
いま『フライフィッシャー』誌さんに広告を出させてもらってます。
良かったら是非・是非こちらも見てください。
逆に、その広告から、このホームページを訪ねてくださった方々にも「感謝」を申し上げます。
また、覗いてください。良縁感謝。
ナカロッド 中島広喜