≪「ロッドテーパー」と「バランス」について≫
2025年5月吉日
1、『ギャリソン201』の習作は、むずかしい!!
多分に漏れず、ナカロッドでも「ギャリソン201」を「習作(練習)」させていただいたことがあります。
初歩のころは「ブレブレ」で「重く」=「飛ばない」から、とっても疲れる『愚作』でした。
そんななか『☆本物』に触れるチャンスをいただきました。
☆持たせていただいたものは『バランス』が良く
◎「消失感」が顕著に現れる
(持ち重りやブレ等が少ないという素養が穂先に見える)
◎「振り止め」をしても“ピタッ”と「振幅が収まる」
(曲がりの波動がスムーズに行ったり来たり、収束もはやい)
◎“小鳥”のような「綺麗な微声」が響く
(風を切る音からブレの度合などを察知できる)
◎あたかも、竿そのものが「軽くて鋭い『鍼』のよう」で、もし目の前に人でもいたら穂先が“スッと刺さり吸い込まれてしまう”ような「幻想的感覚」が湧く
(あくまでも、竿みずからが醸し出してくる雰囲氣)
◎バランスがいいから手が疲れず「イライラしてこない」
(違和感があると、すぐにでも手放したくなるが、それがない)
~ 素晴らしいものでした!!
やはり「切って貼っただけの自竿にはない『幸作用』がある」ということを知り、本物でさえ多少のバラツキはあるとも聞いてるので、傍の者が真竿を叶えるのは難しいと実感させられました。
2、『ギラムロッド』が秀逸と言われる所以
「外国製ロッド」の中には『バランスに秀でている』ものがあります。
秀作と言われるものは、テーパーそのものの完成度が高く「ブレ取り作業が少ない」と感じてて、まさに「ギラムロッド」のプロポーションを見るだけでも、その精度がうかがえます。
逆に、ビルダー泣かせなのが、まさにそのセミスエルな構造等を有する「201」だと感じてます。
(道具から作り方、ブレ取り作業など全てが熟達してないと。。)
3、『脈竿』に夢
☆ナカロッドでは、「ブレ」や「持ち重り」が少ない「バランスの良い」ものを『脈竿』と定義しています。
脈竿は、フェルールやガイド巻きのコーティーングにできる「クラック」についても““竿が暴れない””から生じにくいなど、竿全体において『折れない·壊れにくい』という“利点” をも備えています。
4、「まとめ」(重要)
初期のころは、見てくればかりに魅了されてましたが、その「内なる神秘」を知学したことで、竿作りが『全くの別世界』となりました!!
寝ても覚めても「脈竿」が多幸感をもたらしてくれます。
秀作に触れ「見えない奥深さに注力し、勤しめられること」が何よりありがたいです。。
まだまだ「悟り」があると思います、それが「大悟」につながるといいです。
☆目指す「本質は『美しいラインを放出できる竿』であって、それを描けるのが『脈竿』ということ」なのです。
((☆煌びやかで小さな「鯉」たちが一線に、竿を駆け登る姿をイメージ。。))
5、最後に
☆皆様も、「いろいろな竿」に触れてみてください!!
もちろん当方の竿も、ぜひ「実感」してみてください。。
((見るだけでは足りません、手にしてみないとわからないですよ。。))
歓喜共有 ナカロッド 中島広喜